一般社団法人LGBT-JAPANの方向性と想い。面倒な存在にならない為に。

LGBTs当時者も変わり、社会の一員になろう。

一般社団法人LGBT-JAPANは、多様な性を知るLGBTQ講演会や研修を通してLGBTsだけに寄り添うのではなく、LGBTsは社会の一部であり特別扱いするものではないと伝えさせていただいています。

LGBTsだけに特化した福利厚生や規則などではなく、『LGBTsも、そうでない当事者性をもった人も』過ごしやすい環境を作ること、考えていくことが大切であると言うことです。

多くの人が『何か』を抱えていて、『何かの当事者』であるのを忘れないことが重要あり、必要なのはLGBTsについての知識だけではなく、広い視野と想像力、思いやりなのです。

また、それは『何かの当事者性を持った人』も必要な視点です。

言葉の選択など重箱の隅をつつくことや
『正しい言葉を教えてあげる』ことが大切なのではなく

今、目の前の人が何を思って、何を大切にして話しているのかを聞くこと、汲み取ることが大切です。


その人は悪気を持って、嫌な思いをわざとさせたくて
『おなべ、ホモ、レズ』などと言ってますか?
(LGBTsでいう差別的と受け取る人もいる言葉の一例です)


言葉の選択をどうしているかばかりに意識がいきすぎると肝心な『想い』に気づけません。(勿論言葉選びも大切です)

その人が悪気なく使っていて、けれど自分は気になるならば、怒ったり、知識不足だ、差別的だと攻撃するのではなく、ただただ『伝える』だけでいいのです。

話してくれてありがとう、そう言う意味で使っているのではないのは分かるけれど
今度から◯◯ではなくて◯◯って言葉を使ってくれると嬉しいな!!なぜかっていうとね・・・・

といった具合にとかね。

相手も悪い気はしないですよね。

 

 

 

LGBTsが面倒くさい存在にならない為に

ここ数年でLGBTsという言葉は急激に表舞台に立つようになり、知っている人も増え、認知もされ始めてきています。


それは多くの当事者性をもった人や、周りの応援したいという人たちが声を上げ、動いてきてくれたからです。


反面、LGBTsと聞くと


『ぶっちゃけ面倒臭い』

『何か間違えたら謝罪しなきゃけなくて許してもらえない』

『差別したと思われないように気をつけなきゃ』

『言葉選び間違えないようにしなきゃ』


といった印象があるのも確かです。

これは、当事者性を持った僕たち当事者にも責任があります。

そう思わせた行動が今まで個人レベルから団体レベルまで様々あったかと思います。

メディアでは、背景にはなにも触れず、ただLGBTs差別があったと
LGBTsに偏った報道をしている節もあります。

LGBTs当事者は

『何も間違いを起こさない人、差別される側の人、周りの人が間違っていてLGBTs当事者には責任があるはずがない』

といった前提での見方が多くあるように感じます。


僕たちLGBT-JAPANは、当事者性を持っている人そうでない人も携わってくれていますが、LGBTs当事者性をもった人たちに対して『僕たちも社会通念に寄せるべき最低ラインはある』としています。

男になりたい、女になりたい
そう思うなら自助努力でできるところがあります。

病院からホルモン治療を止められているなら、髭をそったり、まゆげを整えたり、服装に気を使ったりとできることは沢山あります。

それもせずに、『社会がわかってよ。気づいてよ』は罷り通りません。

僕たち当事者も変わり、社会に寄り添うことが大切なのです。

LGBTsは『課題』でなく『1つの当事者性』として存在すべき

LGBTsを知ってもらうために、もっとわかってもらいたい、もっと周りの人の応援が必要なフェーズではまだあります。


例えば
同性同士で法的に結婚ができなかったり

子供を迎えたり

生き方に寛容でない場面があったり

とまだまだ生きやすいとは言えない所もあります。


しかし、だからといって僕たちは守られる存在ではありません

社会の一員なのです。

LGBTs当事者団体の活動に反対だったり批判は決してしていません。
LGBTs当事者団体は、その名の通りLGBTsを知ってほしいといった想いがあり活動をしています。

とても素敵で大切なことです。
しかし、LGBTsの団体といったらLGBTsの周知などがメイン活動となっているところが多く、それ以外の目的で形成された団体はあまり見受けられません。

現在、LGBTsとは可哀想な人達、大変な人達、分かってあげないといけない人達、社会として取り組むべき『課題』となっているところもあります。

LGBTs当事者団体が、その存在を示しつつ
LGBTsのことだけではない社会貢献をしていくこと
そして、人類として取り組むべき社会課題に挑戦することが存在を知ってもらう事に繋がり

『人類』という同じ舞台に立てるとLGBT-JAPANは信じています。


元々アメリカ発祥のプライドパレードは、日本でも各地でまずは存在を知ってもらうため開催されています。
東京で行われるLGBTsのプライドパレードでは、何百人も集まります。

そこには当事者もいれば、そうでない人も集まります。
LGBTsってだけでこれだけ集まるのです。

このLGBTsの結束力とマンパワーを
自分達のため、LGBTsのためだけではなく

地球のために活用できたら、そんな心強い事はありません。


都市部と地方都市との差はあるものの、LGBTsは社会を構成する沢山ある当事者性の1つにすぎない存在となりつつあります。

LGBTs当事者『も』変わることは、社会の一員になる近道なのです。

代表理事 田附 亮



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