こんばんは。
LGBT-JAPANのしゅうです。
先日の飲食部門の交流会にて
インターセクシャルの方がいらっしゃってくださり
インターセクシャルの方に初めてお会いしました。
そこでこのブログを読んでくださっている方々にも
インターセクシャルについて、情報発信したいと思います。
インターセクシャルとは
インターセックス(intersex)は「中間的な性」を現す用語。
外性器が生殖腺の雌雄と反対の外観を呈すること。
また,同一個体に両性の生殖腺を有すること。半陰陽。半陰半陽。ふたなり。
半陰陽(はんいんよう、Intersexuality, Hermaphroditism)は
第一次性徴における性別の判別が難しい状態である。
インターセックス(Intersex)ともいう。
この性質を持つ人を半陰陽者(はんいんようしゃ)、
インターセクシュアルあるいはインターセクシャル(Intersexual、略称: IS)と呼称する場合もある。
また、医学的な名称としては性分化疾患(DSD)が用いられている。
日本では男女両方の性を兼ね備えているという観点から両性具有(りょうせいぐゆう)とも呼ばれ、
またふたなり(二形)、 はにわり(半月)などの呼称もあり古くよりその存在が知られていた。
この他、半陰陽者のことを指して両性具有者(りょうせいぐゆうしゃ)と呼ぶこともある。
医学的には性分化疾患 (Disorders of Sex Development:DSDs ) に分類される。
ただし、呼称についてはインターセックス(Intersexuality)なども含めて
当事者の間では賛否両論があり、まとまっていない。
男女のどちらにも属さない「第三の性」?
半陰陽は、遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などの一部または全てが非典型的であり、
身体的な性別を男性や女性として単純には分類できない状態である。
正確な数は不明であるが、少なくとも数千人に一人の割合でみられるとされる。
一部のジェンダー論やクィア論などでは単純には分類できない多様な性別のあり方があるとし、
この半陰陽を男女のどちらにも属さない「第三の性」と位置づけるとする考えもあるが、
実際のところ、インターセックスの状態を持つ人々の大多数が、
典型的な男性/女性としての性自認を持っており、
むしろ「インターセックス」とのステレオタイプ的なラベリングは拒絶されることが多い
2004年から2005年にかけてドイツで行われた大規模調査では、
性分化疾患当事者439人のうち、自らを「男でも女でもない」とした人は9人で、
残りの430人は通常の男性か女性の性自認を報告している。
半陰陽の原因
半陰陽の原因としては、性染色体に稀なものが見られる場合や、
胎児の発達途中における母体のホルモン異常が引き起こす場合などがある。
また、モザイク体と呼ばれる、性染色体の構成の異なる細胞を併せ持つ場合もある。
男女両性の特質を中途半端に兼ね備える場合や、
遺伝子上の性別と肉体的それが通常の組み合わせとは反対の場合もある。
両性の性腺を兼ね備えたものを真性半陰陽、遺伝子と外見とで性別の異なるものを、
仮性半陰陽と呼び、後者は性腺上の性別によって、男性仮性半陰陽、女性仮性半陰陽として区別される。
本人も気づかずに一生を過ごす人もいる
身体的には、女性仮性半陰陽の場合、膣が塞がっている場合が多く、
また陰核が通常よりも肥大し、これが男性器(ペニス)と間違われることがある。
男性仮性半陰陽では、尿道下裂や停留睾丸を併せ持った状態のこともある。
仮性半陰陽の場合、外見的には表に出ている男性または女性そのものであることも少なくないため、
周囲はおろか当人も全くそれに気づかない場合もある。
精巣や卵巣も形成され、たとえ遺伝子情報のそれと反していても、外見通りの性別に成人する。
たとえば遺伝子は男性だが女性の形態をとる男性仮性半陰陽の場合、
本人もそれと知らずに結婚、一生を女性として過ごすこともある。
ただしこの場合、膣はあるものの子宮が痕跡的で少なくとも機能しないため、自然な妊娠はできない。
少なくとも現在のところ、男性仮性半陰陽の女性が出産にまで至った事例は知られていない。
クラインフェルター症候群などの男性は極端に精子が少ないため、
自然的に受精させることはほぼ不可能だが人工授精での受精は可能である。
不妊治療の過程で自分が半陰陽であることを知り精神的な打撃を受けることもある。
社会的には現在、半陰陽の状態を持つ人々は差別以前に日本ではほとんど認知されていない。
インターセクシャルの認知
ごく最近では、性的ファンタジーとしての両性具有ではない、
半陰陽の状態を持つ人の現実的な問題を描いた漫画『IS』(著:六花チヨ、講談社刊)や、
半陰陽当事者である漫画家新井祥の作品などが話題となり、
以前より少しは半陰陽の状態を持つ人々(インターセクシュアル)の存在が認知されるようになった。
しかし、これらの作品でも半陰陽について分かりやすい解説を加えているにもかかわらず、
その概念が理解できず、未だに「性同一性障害」「トランスジェンダー」と混同している人は少なくない。
インターセックスは両性具有なのか
まず第一に、性分化疾患とは、約60種類以上ある疾患群の総称に過ぎず、
そのような単一の疾患があるわけではない。
両性具有のようなイメージに参照されると思われる卵精巣性性分化疾患においても、
性腺が精巣・卵巣に分化していない状態であり、両方の性腺を併せ持っているわけではない。
その他の性分化疾患においても、内性器と外性器、性染色体などがマッチしていなかったり、
内性器や外性器の発達が不十分だったり、性ホルモンが不足しているなど、
「両性具有」という完全性をイメージさせる状態とは全く異なる。
インターセックスは「第3の性」なのか
上記にある通り、性分化疾患を持つ人達の大多数は、
違和感なく通常の男性/女性として生活しており、
むしろ、「男でも女でもない性」「第3の性」とラベリングされることは拒絶される場合が多い。
たとえば通常の女性として育ち、性自認も女性の完全型アンドロゲン不応症の女性は、
以前「精巣性女性化症」と呼ばれていたが、この疾患名は「女性ではない」という印象を与え、
大きく傷つく人が多かったため、当事者の切実な要望から現在の疾患名に変更された。
このような状況を代表として、通常の男性・女性の性自認を持っている当事者に対して、
「男でも女でもない」と名指しすることは、実情に合わず、当事者を大きく傷つける可能性が高い。
性分化疾患の当事者の中には、「男でも女でもない」と自認する人もいるが、
それは、性分化疾患を持たない人の中にも自認する人がいて、
性分化疾患を持つ人に限らず、厳に尊重されるべきである。
今回調べてみて分かったことは
人によって本当に色んなケースがあり
すべてをひとくくりに「インターセクシャル」とラベリングできないこと。
ただシンプルに考えて、どんな性別の人もそれぞれが『個性』であること。
これに尽きないなと改めて感じました。
この『個性』という考えを、
日本だけでなく、世界で認知させ、差別のない環境を作るべきだと感じました。
そんな世界をみんなで創り上げていきましょう。
LGBT-JAPAN しゅう