LGBTの拡大解釈
みなさんこんにちは、ライフ部門のあいです。
めっきり寒くなった今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はブランケットに包まりながら今、スマホとにらめっこです。
さて、最近LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなど性的少数者の総称)の理解や認識が徐々に広まり嬉しい限りですが、そんな中で少し気になっていることがあります。
主にLGBTを快く思わない人の発言なのですが、『LGBTが増えたら少子化が進む!』といったことを仰る方がいらっしゃいます。
確かに、人工妊娠などの一部の例を除いてゲイやレズビアンなどの同性愛パートナーや、性同一性障害など生殖器や生殖機能を失ってしまう場合は子供を授かることが叶いません。たしかに、ここだけ見ると子供が出来ない、つまりは少子化が進むという発想に至るでしょう。
しかし、この発想に至るのは一つの前提が抜けていることによります。それは、『同性愛や性同一性障害は趣味嗜好ではなく、生まれついてのものである』ということです。
つまりは同性愛の方は法律が整備されようがされまいが、異性を好きになることはないのです。
性同一性障害の方は望まぬ性(男性の体で生まれた性同一性障害は、女性として生きることを望む。逆もまた然り)で生きることに苦痛を感じることは変わらないのです。
LGBTと人権
こういった話題が出た際に更に、こう重ねる人がいらっしゃいます。
『子供を生み育てることは人としての義務。子供を作れる身体なら作るべきでは。』と、こんなことを仰る方もいらっしゃるようです。
ですが、少し考えていただきたいのです。これはつまり、『お国の為に、好きでもない相手と結婚して子を成せ』ということにならないでしょうか。
少し極端な言い方でしたが、同じことにならないでしょうか。
同性愛者の方は、別に趣味で同性を愛しているわけではありません。自分ではどうしようもない部分で、純粋に恋愛対象が同性なのです。性同一性障害の方も同様で、心と体の性別がちぐはぐな状態は自分でコントロール出来ることではありません。
つまり、例え法律が同性婚を認めなくとも、それによって『じゃあ、仕方ないから異性と結婚して子供を作ろう』という考えに至るわけではないのです。
また、反対派の方の中には心の治療(精神科やカウンセリング)によって治すことを推す方もいらっしゃいますが、そもそも病気ではないので治せるという類のものでもないのです。
たとえば異性愛において、スポーツマンが好きな女性に勉強しか出来ない、趣味も合わない方を『好きにならせる』とします。これを治療と呼びますか?私はこれは“洗脳”だと思います。
ここまでくると人権侵害にあたると思いませんか?
私達は“広めよう”としているのではない
最後に、私達は広くLGBTに対する理解を求めています。それは、私達がこの日本で日本人として人権を保ち生きていきたいからです。
性嗜好で差別されたくない、当たり前なことを当たり前にして生きたい。その為に、声を挙げて理解を求めています。
しかし、別にみなさんに同性愛者になって欲しいわけではありません。LGBTになることを推奨しているわけではありません。
誰に言われたからでなく、自分ではどうしようもない部分でLGBTである、LGBTとして生きる私達がいることを排除しないで欲しい。それだけなのです。
今回は私の想いを一報的にお伝えするような内容になってしまいましたが、ぜひこの想いを、皆様の頭の片隅においてもらえたら幸いです。