退院してからのタイライフ
みなさんおはようございます、ライフ部門のあいです。
ブログを書き始めてから初の三部構成となりました、私の性別適合手術体験談。これが最後になりす。
前々回性転換体験談①
前回性転換体験談②
こちらもあわせてご覧いただければMtF(生まれたときは男性、心は女性)の性別適合手術の一連の流れはなんとなくイメージが出来るかと思います。
これから手術を考える方はご参考までにお読みいただければ幸いです。
さて、前回のブログで退院までの流れをお話しましたが、退院=帰国ではありません。
もちろん、お仕事の都合などで退院後すぐに帰国される方もいらっしゃいますが、通常は1週間はタイに残ることが推奨されます。
見当がついている方もいらっしゃるかと思いますが、これは術後何か問題が起きた場合でもすぐに対処できる為ですね。
体調が優れなかったり、傷が広がってしまったり…特にMtFの場合ダイレーション(造った膣がふさがらないよう、棒を患部に入れる行為)があるので誤って傷つけてしまうこともあり得ます。
更に私はアテンド会社を使っていたので、タイにいる間は通訳兼アテンドのお姉さんが24時間体制で電話相談に乗って貰える状況にありました。
実際、一度夜中にダイレーションで出血したことがあり、内心かなり焦りましたがアテンドの方に電話をしたところこの程度は初期はよくあるから大丈夫ですよ、と言ってもらい安心したのをよく覚えています。
これで慌てて病院にいっていたら余分にお金がかかってしまいますしね。
タイ観光
さて、退院はしていますがこの時点では患部の痛みは正直ひいていません。人によっては歩くこともままならないくらい痛みが残っている方もいるそうです。
ですが、だからといってホテルにこもってしまうのは良くありません。私は医療の知識には明るくないので詳しいことはわかりませんが、痛くても歩く程度の運動をした方が治りは早いのだそうです。
それでは、ということでせっかくのタイですし観光をすることにしました。私の使ったアテンド会社はこういった場面でも追加料金なしで、車で観光地まで連れていってくれたのでその点も大満足でした。
それに加えて、同じヤンヒー病院で性別適合手術を受けていた日本人数名と仲良くなり、近くのデパートにお買い物や食事へ行ったのも楽しかったですね。
と、こんな具合に退院後のタイ滞在はあくまでもしもに備える為なので、割と観光を楽しむ余裕があります。
また、ホテル滞在中の注意としてMtFの方は寝るとき…特にダイレーション時はおねしょシートを引くことをお勧め致します。
別に尿漏れがあるわけではありません。ダイレーションで使う軟膏やもしもの出血でシーツを汚してしまうとクリーニング代が請求されるので、備えとしてあったほうが良いです。
帰国後の生活
そんなタイでののんびり生活を1週間程満喫するといよいよ帰国です。
この時点の膣はまだ塞がりやすいのでダイレーションの時間間隔は短いに越したことはありません。
タイから日本までは飛行機で6時間程なので、帰国日の朝は少し早起きして、長めにダイレーションの時間を取ることをお勧めします。
そんなこんなを経て、アテンドのお姉さんやまだ残るタイで知り合った日本人の友達に別れを告げいざ日本。
飛行機の中ではパウダービーズのドーナッツクッションが大活躍です。リクライニングできるとはいえ、機内でずっと座ってるのは患部へのダメージが地味に蓄積されるので、これは是非持っておきたいところ。
そして、無事に日本についてからはとにかく早くお家へ帰りダイレーションに入って下さい。
私の場合は友達に車で迎えに来てもらい、あまりのテンションの上がり具合からノリでお寿司を食べに行ったりしたのですが、帰ってからダイレーションに大変苦労しました。
膣が狭くなっていて、ダイレーターを入れるのにかなり難航したのです。この頃は本当にダイレーションの間隔だけは気をつけないと高い手術費用が無駄になりかねないのでお気をつけください。
と、こんな感じで私のタイ手術ツアーは終わりです。
帰国後の生活については、それぞれライフスタイルが違うのであまり参考にならないかも知れません。
私の場合は大学4年生で手術をしたので、ゼミ以外は家に引きこもり、近所を散歩するくらいで治療に専念していました。まだ、朝昼晩のダイレーションもあるので、可能ならばこの生活が良いでしょう。
退院後2,3ヶ月してからは小さめの大人のオモチャを買って、日中は歩きながらダイレーションをしたりもしましたが、あまりお勧めはしません。
血流も悪くなりますし、傷がつく可能性もありますので。
繰り返しになりますが、帰国後はライフスタイルによって対応が大きく異なります。
お医者様やアテンド会社の人に相談して、できる限りの対応をしてください。
長くなりましたが、これで私の性転換体験談はひとまずおしまいとさせていただきます。
これ以外にも知りたいことがありましたら是非こちらからご質問ください。
その際はお手数ですが件名に“あいへの相談”と入れてください。
また、翌月の12/13には性同一性障害不安解消セミナーを開催致しますので興味のある方はぜひお越しください。
セミナー詳細はこちらから。
長々とお付き合いくださりありがとうございました♪