性同一性障害とトランスジェンダー

みなさんこんにちは、ライフ部門のあいです。

みなさんはトランスジェンダーと性同一性障害、この2つの違いをご存知でしょうか。

似た意味の言葉なのでなんとなく『英語と日本語の違いなんじゃないの?』と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はこれ、完成なイコールではありません。ただの言葉とほいえ、その分類のアイデンティティを大切にされている方もいらっしゃいますので、この機会に是非覚えてみてください。

性同一性障害が使われる場面

性同一性障害という言葉について。これは障害ではない、個性だと唱える人が多いのにも関わらずなぜ多くこの言葉が使われているのでしょうか。

実はこれ、医学用語なんです。そのため、現状では当事者がどう考えるかは別としてクリニックで診断をされた場合は“性同一性障害”だという診断書をもらうことになります。

そして、医学のうえで定義される性同一性障害とは『生物学的性別(Sex)と性の自己意識(Gender identity、性自認)とが一致しないために、自らの生物学的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性を求め、時には生物学的性別を己れの性の自己意識に近づけるために性の適合を望むことさえある状態』とされています。

簡単に言うと心と身体がちぐはぐで、そのままでは生きていくのが苦しい状態ですね。

この条件に当てはまる人達のことを総称して性同一性障害とされています。

トランスジェンダーが使われる場面

では、性同一性障害に対してトランスジェンダーはどうでしょう。

冒頭でも書いたように単純に英語か日本語か、という違いではありません。

また、医学用語かそうでないか、ということでもないようなんです。

先ほど、性同一性障害は心と身体の性別が一致しない人に対して使われる言葉だと言いましたが、トランスジェンダーはそれを含めた性別に関わる何らかに対する違和感を持つ人全ての総称となります。

そしてちょっとややこしいのが、このトランスジェンダーという言葉の定義がちょっと曖昧で人によって解釈が違ったりもします。

そのため、ここでは私の知り得る限り最も広い意味で使われるトランスジェンダーの定義でお話します。

では、その上で具体的にトランスジェンダーと呼ばれる人達の中にはどんな人達がいるのでしょうか。あまりに広義のため一例とはなりますが、

・異性装者…自身の性自認が身体的性別と一致しているうえで、その性別と反対の服装をする方ですね。分かりやすく言えば、男装、女装を嗜む方々です。

・アセクシャル…同性、異性に限らず他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない人達。

・エックスジェンダー…自身の性別に違和感を持ち、かつ反対の性別でありたいということでもない人達。こちらに関しては性同一性障害として診断される場合も少なくありません。

また、今挙げたのはほんの一例であり、同性愛者や両性愛者もトランスジェンダーに含めて考える人達もいらっしゃいます。

ふたつの言葉の使い分け

ではこの2つ言葉はどう使い分けたら良いのでしょうか。

例えば会社や学校など社会的なところへカミングアウトする場合には性同一性障害という言葉が向いているように思います。前述したようにトランスジェンダーという言葉はあまりに広義かつ、曖昧な部分があるため、LGBTに対する知識がない方は誤解を生む可能性があるためです。

ですが、自称する場合にどの言葉を使わなくてはいけないということはないと思います。

自身の性別、ジェンダーに関わる考え方は十人十色で人によってセンシティブなところがあります。

中には今あるカテゴリーのどこにも属さない方もいらっしゃることでしょう。なので、トランスジェンダーという言葉の定義が曖昧であることはある意味よかったのかな、とも思ったりします。

前置きが少し長くなりましたが、使い分けにこだわる必要はあまりないと思います。

ただ、トランスジェンダーという言葉が多くの意味合いを含んでいるという認識を持ち、性同一性障害という言葉の限定制を理解さえしていれば良いのではないでしょうか。

カテゴリーにとらわれないで

これはトランスジェンダーに限った話ではありませんが、LGBTはその全てが個性を表す言葉です。

人に自分を伝えるとき、言葉というツールはどうしても必要となりますが、その言葉に縛られる必要はないと私は考えています。

自身の性別について明確なものがわからないのであれば、無理せずそのままを伝えることも大切なのではないでしょうか。