今までの私の話を少しさせて頂きます。

私は、現在30歳。19歳の頃に自殺をする場所を探していました。

どうせ死ぬなら思いっきり死のうと思い、当時行ってみたかったラスベガスで豪遊し、女性が好きだと言うのを隠さず現地の金髪のお姉様達と遊び、豪快にグランドキャニオンから飛び降りて死のうと決めました。

この時点で、今思い返すと本気で死のうと思ってなかったように思えますが当時の私は本気で死にたかったのです。
未来に絶望し、毎日が辛く、人混みが嫌いで、人に自分を隠すのが得意な人間でした。
死にたいと言うより、生きていたくないと言った方が、今は正確な表現だったように思えます。

そんな事を思っていたので、まずお金を貯めようと思い立ちました。
どうせ死ぬんだから今まで女の子だからと親に止められていた居酒屋での深夜までのアルバイトをしてみようと思い、地元でも人気だった料理の美味しい居酒屋に入ったのが始まりです。

しかし、そこは私が想像していた人々がいませんでした。

と言いますのも、ボーイッシュな女の子と言う見た目ではありましたが、周りからはやはり女の子として扱われていたのが日常でした。
しかし、そこでは面接の時から

「女性用の制服があるんだけど、どうする?コック服と選べられるけど」と言われ
「えっと・・どっちが都合いいですか?」と聞くと
「女性用の着たいならきてもいいし、うちは似合う服装でお願いしてるんだ、あなたはどう思う?」と言われました。

非常にすがすがしく、性別じゃなくて単純に似合う服装でサービス業に専念してくださいと言う、重要視してる部分が他と違い、気持ちの良いものでした。

もちろんコック服にし、面接時に合格。

さらには、あなたと言う人間に興味が湧きました。と言ってもらい、驚いたのを覚えております。

初出勤の日、キッチンの奥で作業をしていた、その後私の師匠となる人に挨拶に行きました。

第一声が、「よろしくね。で、どっちが好きなの?」

私「え、人の事ですか?」

師匠「そう、人」

私「ふ、普通に男が好きっす・・・」

師匠「なんだ、そうなんだ」スタスタスタ・・・

えーーーー!!?見破られた!?女の子が好きなのばれた!?
もうここには長くいられない、迷惑かけてしまうから・・

と勝手に決め付けて落ち込んだのを今でも忘れません。

しかし、その後ビシバシビシバシ仕事とは、飲食業とはを教わる内に、師匠筆頭に面接してくれた店長、スタッフの先輩方が非常に愛情深く
何事にも、そのものの本質を見てくれる方達だと分かり、意を決してカミングアウトしたのです。

しかし、それでもどこか不安で、拒絶されるのではないか、クビって言われるのではないかと自分で自分の事を否定しながらのカミングアウトでした。

結果、「うん、で?」

泣きじゃくっていた私はポカーーーン。
涙もぴったりストップしました。

「じゃあ、リョウコじゃなくてリョウって事だね。あなたの何がそれで変わるの?いきなり極悪人になるなら話しは別だけど」

となり、今度は嬉し涙が止まりませんでした。
救われた瞬間でした。

その後は師匠に、男にも負けないように腕に力と、何よりメンタル面の強さをつけろとビシバシが10倍ぐらいになり、この世界で生きて行くと決め、大学を辞めドップリ料理人の世界にハマっていったのです。

料理人としても人間としてもしっかり、みっちり修行させて頂き、私はやっと自分が大好きになり、人が大好きになり、気づいた時には夢を持ち目標ができ、生きていたいと思えるようになったのです。

そんな第二の人生の始まりの話しでした。