性別適合手術を受けた私

みなさんこんにちは。ライフ部門のあいです。

自己紹介でもお話していますが、私はMtF、男性から女性になった性同一性障害当事者です。6年前に性別適合手術を受け、現在女性として生活しています。

性別適合手術についてはこちらのブログをご覧ください↓↓

性別適合手術を受けるには

体を女性に代えてそれなりの年月が経ったわけですが、変わったことと同じくらい変わらないことも多いような気がします。

今日はそんな“変わったこと”と“変わらないこと”についてお話したいと思います。

変わったこと

まず一番変わったことは当然男性器がなくなったことですよね。所謂“とっちゃった”というやつです。

とった直後の感想ですが実はあまり実感がわきませんでした。術後しばらくはカテーテルやら点滴やらに繋がれて寝たきりになります。上体を起こすこともできません。なのでなくなったというのはズキズキとした痛みくらいでしか認識できないんです。

そしてしばらくして動けるようになって、一番最初に困ること。なんだと思いますか?お手洗いなんです。

ちょっと汚い話になってしまいますので、お食事中の方はご注意ください^^;

さて何が困るかと言いますと、どうして良いのかわからないのです。便座に腰掛けてするというのはわかります。その後です。

お小水をどう体外に出したら良いのか方法がわからないのです。

赤ん坊ですら無意識にするこの行為が出来ないもどかしさを体験したことのある方は少ないのではないでしょうか。排泄器官の形状が変わったことでどこに力を入れて良いのか見当もつきません。高まる尿意とどうしようも出来ない焦燥の解決方法は結構強引。看護師さんが麺棒を尿道にさすんです。たったこれだけ。それ以降は体が覚えるのですんなり出来ました。

そして、お小水の話が続いて申し訳ないのですが、我慢がしにくくなります。これも前述したように排泄器官の形状の違いによるものでしょう。

続いては、気になる女性器の話です。女性器、膣ですね。膣とは言えど、やはり作り物のため本物と同じようにはいきません。手術の方法にもよりますが、この擬似膣は萎縮します。

ピアスをあけた経験のある方は想像しやすいかと思いますが、人間の体は傷を修復機能があり、それによって長い間ピアスを付けずにいると穴がふさがってしまいます。

擬似膣も体にとっては本来ない穴、傷なので放置するとふさがってしまうのです。それを防ぐためには適度な性交渉やダイレーションと呼ばれる行為が必須となります。ダイレーションとは、シリコンなどの棒を擬似膣に入れ、穴がふさがるのを防ぐ行為です。

術後しばらくは毎日数回、数年経過しても性交渉がない場合は週1くらいは必要です。ホルモンと同様一生もののお付き合いです。

こう書くといつか手術を受けたい、と考える方にはショックかもしれません。ですが、擬似とは言え女性器としての役割もしっかりと果たしてくれます。

役割、といっても生理や出産はもちろん望めません。なのでここで言う役割とは性交渉のことです。女性として男性とお付き合いを考えた場合に、性交渉ができないとパートナーとの関係に不安をもつこともありますよね。もちろん、それが全てではないですが、求められたら応えたいと思うのではないでようか。

単刀直入に申し上げますと、性交渉は可能です。はじめのうちは潤滑油などが必要になりますが、ある程度月日が経つと膣が自然に潤うようになります。手術の技術もですが、人間の体ってすごいです。

変わらないこと

さて、性別適合手術。女性の体になれる、と考えられがちですが変わるの上記した内容くらいです。

胸は?声は?体毛は?様々な疑問があるかと思いますが、性別適合手術はあくまで、生殖器を望む性別に近づける手術のことです。一緒にやる人が多いので混同されがちですけどね。

胸は豊胸手術。声はこれもいくつか方法がありますが、手術によりある程度高くすることができるようです。体毛はレーザー脱毛。

必要な人はこれらを別途受ける必要があります。

繰り返しになりますが、性別適合手術を受けただけでは生殖器以外の外見は変わりません。

なので、容姿に気になるところがある人は事前にそこをかえるか、性別適合手術とともに施術出来るよう手配する必要があるでしょう。

これから手術を考える人は、早く早くと焦る気持ちがあるかも知れません。私もそうでした。

ですが、急がば回れです。万全の準備をして、より良い状態で望む性別を手に入れるよう考えてみてはいかがでしょうか。