当事者でもあやふやになる?性自認と性指向

みなさんこんばんは、ライフ部門のあいです。

あっという間に4月、公園の桜の木もピンクの衣装に衣替えをしましたが少々肌寒いのが残念ですね。

さて本題ですが、みなさんは性自認と性指向という言葉をご存知でしょうか。

性自認とは、簡単に言うと心の性別です。身体が男であろうと女であろうと関係ありません。自分の“性別”をどのように“自認”しているかということです。

この性自認と身体の性別の差が大きい人達が性同一性障害と呼ばれるわけです。

では続いて性指向とは。これは自分の身体がどうとか、性自認がどうとかは一切関係ございません。

単純にどんな性別の人が好きなのか、です。漢字を見ていただけると分かりますが、“性”に関して、関心が“向”くのはどちらか、ということです。

異性愛男性の方ならば性指向は“女性”、異性愛女性の方ならば性指向は“男性”、レズビアンの方なら“女性”、ゲイの方なら“男性”となるわけです。

ちなみによく勘違いしている方をお見受けするのですが、“性指向”と“性嗜好”は違います。

“嗜好”とは「お酒やタバコは嗜好品」といった場面で使われるように好みを表す言葉。

頭に“性”がくっついた性嗜好という言葉は性的な好みのことになるわけです。例えば脚フェチとか、年上好きなんて具合です。

ちなみに私は手フェチと鎖骨フェチです(笑)

性自認と性指向はセットで考えない

ではそれぞれの言葉の違いをお話したところで、今度はそれらの関わりについてお話します。

今回、私の例がわかりやすいと思いますので少し自己紹介させていただきたいと思います。

改めまして、あいです。私は生まれた時は男性でしたが性自認(心)は女性の性同一性障害です。

今は性別適合手術もして、戸籍も女性として生きております。

そして私の性指向は男性と女性。バイセクシャルです。

以上、簡単な自己紹介ですがこれを読んでみてちょっと戸惑った方、いらっしゃるのではないでしょうか。

よくいただく反応として

「性同一性障害で身体は男性、性自認は女性」→わかる

「恋愛対象が男性と女性のバイセクシャル」→わかる

「性同一性障害かつバイセクシャルです」→どうゆうこと?

なんて、ことがあります。性自認が女性ならば男性を好きになるんじゃないの?という反応を貰うわけですが、そうしたらレズビアンな方はどうなるでしょうか。生まれついての女性のバイセクシャルな方はどうなるでしょうか。

性同一性障害というのはあくまでも「自分の性自認が身体と違う」のであって、そこに性指向が必ずしも関係するわけではないのです。

性同一性障害に悩む方の中には「自分は性同一性障害だと思う。けれど身体の性別から見た異性を好きなるから違うのかも知れない」という方がいらっしゃいます。

ですが、この問題に向き合う時は性指向のことは一旦置いて、自分がどうありたいかを考えてみるのもありだと思いますよ。

アライのみなさまへ

上記の説明を読まれてもやっぱりイマイチわかりません、という方もいらっしゃることでしょう。

ですが、それは仕方のないことだと思います。

それはこれをお読みになっているアナタが身体と性自認が一致しており、異性を愛する人で、現在はそれが多数派であり常識とする人が多いのですから。

ですが、今このブログをここまで読んで下さったアナタはきっと「自分と違う感覚を持った誰か」を理解しようとする優しい方なんだと思います。

そんな方を私達はアライ(支援者)とお呼びしております。

そんなアナタへひとつだけお願い致します。

どうかこの「性自認と性指向」の問題に出会った時は順番に3つの視点から見つめて下さい。

①その人の心の性別はなんなのか。

②その人が好きなるのはどんな性別の人なのか

③そして、性別なんか関係なくその人はどんな人なのか

これら3つのは独立した視点で見るものです。そしてそのひとつひとつがわかったら、きっとその時はその人がどんな素敵な人なのか見えてくるんじゃないかな、と思います。