手術を終えてからの日々

みなさんこんにちは、ライフ部門のあいです。

本日は男性から女性への性転換(性別適合)手術を経験した後。私がどんな生活をしていたかお話したいと思います。

タイの病院で性転換手術を受けた時のことを、以前にブログで書かせていただき、その中でも術後のことは少し触れました。

今回は帰国、つまり退院してから私が具体的にどんな生活をしたかをお話し致します。

※タイでの手術については下記のブログを是非ご参照くださいませ。

性転換体験談①

性転換体験談②

性転換体験談③

ダイレーション中心の生活?

MtF(生まれ持った身体は男性、心は女性の性同一性障害)の性転換手術は手術か終わったら終了、めでたしめでたしとはいきません。

MtFの手術の場合、メインとなるのは造膣手術。簡単に言うと男性器を女性器にする手術となります。

単純に申し上げると身体に“穴”をあけるわけですね。ただ、人間の身体には自己修復する働きがある為、ピアス穴などと同様放置すれば塞がってしまいます。

これを防ぐ為にダイレーションと呼ばれる、作った膣にシリコンなどの棒を入れる行為が必要なのですが、初期はかなり頻繁にやらねばならず、生活がダイレーション中心に回るなんてことも。

前置きが長くなりましたが、私なんかはまさにそうでした。当時私は大学四年生で、時間に余裕はありましたが、その時の生活リズムをご紹介します。

手術直後のライフスタイル

まず朝はいつもより早く起きてダイレーション。

午前中に食事や掃除などを済ませ、昼食を済ませたらまたダイレーション。

午後はリハビリ。手術の後は2〜3週間ベッドでの生活になる為にとにかく体力が落ちます。また患部、つまり造ったばかりの膣の回復を早める為にも散歩などの軽微な運動が必要ですので人によっては痛むかも知れませんが、ここは頑張り所ですね。

そして、夜は早めにまたダイレーション。ちなみにダイレーションは一回一時間ほどはする必要があります。

まずはこの自宅療養生活を1週間程続けました。仕事などで難しいかも知れませんが出来るならこのくらいの生活が望ましいと思います。

またダイレーションは理想としては一年ほどはなるべくマメにする方が良いようです。

その後も全くやらなくて良いわけではなく、性交渉がないならば週一くらいでは実施したほうが良さそうです。

その後、社会生活へ戻る

さて、しばしの療養期間を経ていざ社会復帰です。朝と夜のダイレーションは必須ですのでそこの苦労はなくなりませんが、それでもいつまで家に引きこもるわけにもいきません。

では、実際に手術を終えてから実生活にどんな変化があるかと言うと…あまり変わりません(笑)

私の場合は大学内でカミングアウト(自分が性同一性障害であることを周囲の人へ告げること)をしていた人は半々でしたので、知らない人からしたら容姿になんの変わりもないですから。

つまり、人によっては手術を受けたばかりでも今までとなんの変わりもない生活を続ける必要があるわけです。

では、その上で大変だたったことを具体的に挙げていこう思います。

①座れない

手術後はしばらく、人によってまちまちですが私の場合は2ヶ月ほどズキズキとした痛みが幹部にありました。

その為直接お尻を椅子に乗せて座る、というのがとても辛かったのです。ドーナツクッション(円座)を使うとかなり楽なんですが、いきなりクッションを出して座るのは少々目立ちます…

そこで私がとったのはトートバッククッションを入れて持ち歩き、さりげなくトートバックごとクッションの上に座る方法。ひざ掛けをしてしまえばバレませんので冬ならば尚良しです(笑)

②昼間のダイレーション

これに困る人はかなり多いでしょう。仕事や学校があるとはいえ、ダイレーションをサボれば膣が塞がり、高い手術費用が無駄になってしまいます。

私の場合はトイレで一回2〜3分程のダイレーションをこまめにしたり、痛みがなくなってからは小さい棒を入れてナプキンなどを使い、ダイレーションしながらの日中生活をしたりして乗り切っていました。

と、主に実生活で困る部分はこんなところかと。あとは縫合に使われる糸が溶けてなくなるという性質のものなので抜糸がされていない糸が溶けきる前、チクチクとして気になったことが多少ありました。

また、性交渉は個人差もありますが術後2〜3ヶ月ほどで可能になりますが出血や痛みのあるうちは控えた方が良いです。

性別変更の手続き

さて、男性器を切除し外性器を女性に近付けたらいよいよ戸籍を女性にすることが可能となります。

ただ、実はこのままいきなり家庭裁判所へ行けば良いというわけではありません。

戸籍の性別を変更する為にはまず下記のような条件があります。

・二名以上の医師によって性同一性障害だと診断されていること
・成人していること
・結婚していないこと
・未成年の子供がいないこと
・生殖機能がない(子どもをつくれない)こと
・容姿が変更したい性別(MtFならば女性に見える外見)であること

この中の一番目に関わるのですが、手術を終えたことを確認する為に泌尿器科などで外性器の確認をしてもらうことになります。産婦人科などでやるようなあの診察椅子の上で足を広げて座るアレです。

その後、結果を手術前に診断書をもらったジェンダークリニックへ持ち込み晴れて家庭裁判所へ行く準備が完了します。

家庭裁判所では、担当の裁判官と一対一での面談を行い1〜3回の面談で戸籍変更が可能と言われ割とあっさりとした印象でした。

最後に

以上、簡単ではありますが当時を思い出しながら手術後の生活を書いてみました。

繰り返しになりますが、これから手術を考えている方は退院後の生活を出来るだけ緩やかにできるよう仕事の調整をすることをオススメいたします。目に見えないところの整形手術なので、あまり無理をすると再手術に、というケースもあるようです。

さて、当時を振り返ってのお話なのでだいぶザックリとはしてしまいましたが、他にも気になることがあればコメントやお問い合わせからお気軽にご相談下さい。

皆さまからのご質問などお待ちしております!

 

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