Straight ally(アライ)とは

みなさんこんにちは、ライフ部門のあいです。

みなさんは“アライ”という言葉をご存知でしょうかか。アライ、正しくはストレートアライといい、男女同権やLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の支援を行う、ノンケ(身体と心の性別が一致する異性愛の人たち)のことを言います。

…と、書きますと『え、私そんな大したことしてないよ!』と、思う方もいらっしゃるやも知れません。ただ、私はアライとは『LGBTを受け入れて応援してくれる人』と考えています。別に署名活動やデモ活動なんかをしていなくても、アライもLGBTもなにも違わない、そう受け入れてくれる方はみんなアライではないかと思います。(もちろん、そういった活動をして下さる方々には感謝しております!)

日本社会においてまだまだLGBT当事者は肩身の狭い思いをすることが少なくありません。そんな中で、『私はそんなの気にしないよ。アナタはアナタでしょ?』と言ってくれる存在は、それだけで救いになるのです。

つい最近、私たちの活動の中でLGBT当事者としてとある会合に出席する機会がありました。その時の疎外感をメンバーのしゅうくんがブログ『LGBTへの差別のまなざし』にしたためています。

こういった逆風の中、ただ理解してくれる人たちいる。その事実だけでも救われる人がいるのです。

アライ友達に救われた私

これは、私がまだ二十歳の頃の話です。当時の私はアライという言葉も知らず、ただ自分が性同一性障害であるという事実に悩むだけでした。

自分の家族にも言えず、当時の恋人にも話せずにただ一人で苦しんでいました。女性として生きたいと考えつつも、カミングアウトをすること、手術をするということ、戸籍を変えて一般企業に勤めること。これら全てが不可能に見えて身動きが取れませんでした。

そんな時、出会ったのが友人Iです。当時の私は半分、女性として生きることを諦めていました。

ツンツンのヘアスタイルにちょっと髭まではやして見た目はチャラ男そのものです(笑)

背が低いこと、声が高いことを除けば当時の私と今の私を見比べて同一人物とはわからない程。

そんな見た目がまるっきり男の私が『女として生きたい』と初めてカミングアウトをしたのがIです。

彼女はそんな私のカミングアウトをすんなり受け入れて、女性らしい装い、マナー、化粧の仕方まで全て教えてくれ、女性として生きる勇気をくれました。私が両親にカミングアウトし、ジェンダークリニック(性同一性障害を診断してくれる病院)に通い、手術を受けることが出来たのは全て彼女が背中を押してくれたからだと思っています。

別に彼女は、カミングアウトに立ち会ったわけでも、手術費用を出したわけでもありません。ですが、そうして一番苦しいときに理解して側で支えてくれた。それこそが一番の助けだったと今でも思っています。

当事者はアライの声にどう応えるべきか

では、こうして支えてくれるアライの方々に当事者としてはどう応えたら良いのかな、と考えることがしばしばあります。

もちろんアライとLGBT当事者だって同じ人間で、その関係は様々なので正解はありません。なので、これからお伝えするのは私なりの一般論です。

まず、支えてくれる人達に応えたいと思うならば何故相手が自分を支えてくれるのかを考えるところから始めるのはどうでしょうか。

別にお礼を期待しているわけではなくとも、支えてくれるのにはそれなりに理由があると思います。どうでも良いと思う人に対して支援したいと思うような人はそう多くはないでしょうから。

そして、無償で支えてくれる人の多くはあなたを好いてくれている人であり、あなたの幸せを望んでくれているはずです。

では、そんな思いに応える方法は支えられている当事者自身が幸せになることではないでしょうか。

LGBTはまだ偏見を持たれがちの為、時には生きているのが辛いと感じる方も少なくありません。しかし、そこで自傷行為をしたり、自暴自棄になることは支えてくれるアライの人達に対する裏切りにもなりかねません。

私も若い頃、自分が辛いという思いに負けて自傷行為に及んだことがありますが、この行為は親や友達を傷つけることでしかなかったと反省しています。

別に愚痴や泣き言を堪えて、無理に笑顔を作ろうというわけではありません。ただ、涙の後にはまた前向きに生きようとすることこそが、アライの方への最大のお返しになるのではないでしょうか。