こんばんは。
アパレル部門の、しんぽんです。

今回のLGBT映画レビューは、同性婚もしている有名なファッションデザイナーでもあるトム・フォードが、2009年に映画監督デビューした話題作『シングルマン』。

singleman

『シングルマン』のあらすじは?

キューバのミサイル危機真っ只中の1962年。ロサンゼルスを舞台に、長年のパートナーだったジムの死後、生きる価値を見出そうと苦悩する英国人大学教授ジョージの姿を描く。同じく将来について自問し苦悩している親友のチャーリーに、ジョージは慰められる。自分の本性を受け入れているジョージの生徒、ケニーはジョージのことを気心が合う人間だと感じ、彼にゆっくりと近づいていく。本作は、マイノリティによるロマンティックな愛の物語であり、人間は本来孤独を抱えているが、究極的にはそれは人生においてちっぽけなことだと思うことは大切だと伝えている。(東京国際映画祭オフィシャルサイト)

とにかく映像センス・カラーセンスを見せつける作品

キューバ危機のアメリカの希望や光が見えない閉そく感と、16年間の恋人関係だったジムを亡くした大学教授ジョージの虚無感とがオーバーラップしたように映し出されて、その息苦しさが切ないドラマ。

トム・フォードは初監督作品なのに、こういうしゃれた映画を作ってしまうんだねーってことに感嘆。
これ、DVD化した際には絶対買ってしまうと思う。自分のDVDコレクションの中に納めておきたいと思ってしまったし。

主人公がゲイですが、直接的なシーンはそれほどないので、安心して観られるかなと。裸のシーンやセクシーと感じるシーンはちょこちょこと出てきますが。。。
とにかく、ジョージに絡んでくる男たちがハンサムぞろいなんで、女性の方には目の保養で楽しめる部分もあるかもしれませんw。
『アバウト・ア・ボーイ』の子役だったニコラス・ホルトはそのまま美形に育ちましたって感じで。

そして、やっぱり作品中のコスチュームは監督がデザイナーなだけにとても魅力的。
『そんな彼なら捨てちゃえば?』のジニファー・グッドウィンもちょっとした役で出てくるんだけれど、彼女の着ている赤いセットアップだったり、その娘役の女の子が着ていたスカイブルーのワンピースも印象的。
ジュリアン・ムーアが着ているサイケデリックな雰囲気のあるドレスも素敵だったし、彼女の場合はメイクも含めて完成形が素敵だった。
ジョージがあるシーンで机の上に用意して置いておくスーツも質の良さそうな感じが映像からも伝わってきて魅力的だなーと思った。

作品の冒頭で、少数派について熱弁をふるうジョージの苦悩が、とてもリアルに伝わってきた。コリン・ファースの渋みが加わってきた演技に魅せられましたよ。