恋愛対象

みなはんこんにちは、ライフ部門のあいです。

今日は性同一性障害当事者の恋愛について少し語らせていただこうと思います。

この文章を読むにあたって、恋愛のかたちは十人十色であることを念頭においてみて下さい。

LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)もノンケ(LGBT以外の人達。ストレートと表されることも。)も関係なく、恋愛観は様々です。

ノンケの人達の恋愛は異性愛、つまり男性は女性を、女性は男性を愛するというもので、世間一般にはこの恋愛観が大多数を占めます。

しかし、異性愛の中でも人によってまるで恋愛観が違うことにお気付きでしょうか。

例えば背の高い人が好き、頭の良い人が好き、外国人が好き、中には男っぽい女性や女っぽい男性が好きと言う人もいるでしょう。

このように異性愛の中でも、好み(タイプ)はかなり細かく分かれますね。ただ、それが男女ふたつの性別に仕切られた中であるというだけです。

同性愛とは、異性愛における好みがたまたま性別を越えているだけなんだと思うのです。

性同一性障害当事者の恋愛対象

では、性同一性障害当事者の恋愛対象はどうなるでしょうか。性同一性障害の中でポピュラーなパターンは異性を好きになる。

つまりMtF(生まれ持った身体は男性、心は女性)ならば男性を。FtMならば(生まれ持った身体は女性、心は男性)ならば女性を好きになるわけです。

ノンケの方の反応も『女(男)になるんだから男(女)が好きなのよね?』と思う方が多いようです。

しかし、みんながみんなそうというわけでもありません。

性同一性障害の場合、心と身体の性別が逆に生まれてしまったというだけで、心の性別はMtFならば女性、FtMならば男性となります。

つまり、生まれ持った身体と恋愛対象は関係ないのです。だとすれば、MtFでも女性を好きになるMtFビアン、FtMでも男性を好きになるFtMゲイという人達がいることもなんら不思議ではないのです。

 

事実私は身体も戸籍も女性になったMtFですが、恋愛対象は男性と女性。バイセクシャルです。

この話をするとほとんどの方が『それなら男のままで良かったじゃない』『女になりたいのに女が好きなの?』と言います。

ですが、ちょっと考えてみて頂きたいのです。

あなたの生活において、恋愛が占める割合はどのくらいでしょうか。生きていく上では、恋愛以外の出来事もたくさんあります。

トランスジェンダーという言葉があるように、社会的役割において心と身体の性が合わなかった。

けれど、恋愛対象は違う。

恋愛における性別と、社会的役割における性別が必ずしもイコールではないだけなのです。

(今回は恋愛においての性的役割には触れずにおきます。長くなってしまうので)

恋愛と性別を結びつける必要はない

これまでのお話をまとめますと、性同一性障害だからといって本来の性別(心の性別)と恋愛対象が必ずしも一致する必要はない、ということになります。

同性が好きだから、性同一性障害だ。身体を変えないと、と思ったり。

逆に自分の性別に違和感がある。けれど、異性が好きだから性同一性障害ではない。我慢しなくちゃ。

 

こんなふうに考えてしまう人がいたら、少しこの話を思い出して下さい。

凝り固まった判断基準や価値観で、あなたの自由を諦めないで下さい。

それでも悩んで、苦しかったら。

どうか家族や、友達を。話せる人がいなくて苦しいのなら私達頼って相談して欲しいと思います。

私が助けられた分を、今度は皆さんに伝えていきたいと願います。