性別適合手術を受けたときのこと

みなさんこんばんは、ライフ部門のあいです。前回、性別適合手術の体験談として事前の準備やあったら助かる物のお話をさせていただきました。

前回のブログはこちら↓

性転換体験談 ①

今回は、実際に手術をしたときのことや入院中のことを具体的に書いていこうと思います。

6年前のことなので、若干今とは違うところもあるかと思いますのでそちらはご了承お願い致します。

手術の前日

私が手術をうけたのは2009年1月6日でした。場所はタイのヤンヒー病院。

初の海外。緊張しながらタイへ行ったのは前日の1月5日でした。前日にタイへ渡った理由は、手術の前にお医者様に性器を確認してもらったりするため。

MtFの手術方法として、男性器を切ってひっくり返して膣壁にする“反転法”と腸の一部を使う“S字結腸法”があります。

私が希望したのは反転法なのですが、これには男性器ある程度の長さが必要になります。そのため、少なくとも前日には状態を確認する必要があるのです。

そんなわけで、無事確認を終えた私はホテルに一泊。しばらくはバスタブにつかったり、好きなものを食べることが出来なくなるので思い切りゆったりして、ほんのすこしタイ観光を楽しみました。

前日は飲食禁止のため誘惑に耐える必要はありましたけど…

前日は本当に変わったことはありません。例え緊張で眠れなかったとしても手術中は麻酔でグッスリですし、なにも心配いりません(笑)

いざ当日

そして迎えました手術当日。車で病院へ向かうと真っ直ぐに病室へ。

私が泊まった病室は一人じゃとても使い切れないほどの広い個室(シャワー、トイレ付)でした。私は一人で行きましたが、パートナーと一緒にきて、病室で一緒に過ごされる方もいるとか。

さて、そんな広い病室で最初にするのは剃毛と、浣腸。これは性別適合手術に、限らず手術を受ける際は珍しいことじゃないですよね。

それが済むとあとは時間まで待機です。具体的には覚えていませんがけっこう待ったように記憶しています。

ちなみにその待機時間に、同じアテンド会社を利用して性別適合手術に来ていた日本人の方とおしゃべりしてました。

こんなことができるのもアテンド会社を使うメリットのひとつでしょう。

そして、そんな楽しいおしゃべりをしつつ迎えた手術のときですが…実はまったく覚えていません。

麻酔が効きやすい体質だからか、気がついたら終わっていました(笑)目が覚めたときはベッドに寝ていて、点滴に繋がれてました。

私はありませんでしたが、人によってはこの時ひどく吐き気やダルさを感じるそうです。

ちなみにこの時、下半身に男性器があるのかないのか、痛む感覚さえもなくて実感はまったく湧きませんでしたね。

その時の状態は、下半身にカテーテル。膣内は穴が塞がらないよう詰め物。腕には点滴。寝返りどころか、身体を起こすことも出来ない状態で、それが5日くらい続きました。

入院期間

そんな状態の5日が過ぎた頃、ここでついにダイレーションが始まります。

ダイレーションとは、造った膣が塞がらないようダイレーターと呼ばれるシリコンやプラスチックで出来た棒を膣に入れる行為のこと。

造った膣は身体にとってはピアス穴のようなものなので、放置すると塞がってしまいます。術後しばらくは特に。

なのでこのダイレーションという行為は非常に大切なのですが、非常に痛い。

じゅくじゅくの傷に棒を押し込むのですから、痛いのは仕方ないのですが、今までで感じたことのない類の痛みに慣れるまでには少しかかりましたね。

このダイレーションは、朝昼晩それぞれ1時間ほど。そして夜寝るときには小さめのダイレーターを入れて就寝します。

朝昼晩のほうは割となれましたが、寝る時に入れたままというのだけは最後まで慣れませんでした。違和感からなかなか寝付けず、身体を動かすことが出来ないのに眠れないというのはなかなかに辛かったです。

そして、ダイレーションと同じくらい辛かったのは食事でした。これは病院や食の好みによって大きく分かれるところですが、術後しばらくの主食になるお粥?が美味しくなく、私は一切食べられなかったのです。期間にしてまる1週間ほど。

その間、重宝したのが日本から持って行ったこんにゃくゼリーと粉を溶かして作るスポーツドリンクでした。

もちろん、お粥を食べるのが一番ですが、食べられたとしても飽きはくるのでこれらはオススメです。

歩けるようになって

更に数日すると、ようやく歩けるようになります。と、いっても2週間近く寝たきりなので、立ち上がるだけでマラソンの後のようにフラフラになります。

しかも、歩くと患部が痛むため歩くのが嫌になる人も多ようですが、歩かないとかえってなおりが遅くなるそうなのでそこは少し頑張りどころですね。

ここまで来たらあとは退院するのを待つのみ。ですが、MtFの性別適合手術の場合退院前にもうひとつ試練が待っています。

それは外性器の整形。中もそうですが、外側の部分ももちろんお医者様が切り貼りして造ったものなのでしばらくして腫れが引くと変に出っ張りが目立ったりしてきます。

それを切ったりして整えます、麻酔なしで。

感覚としては踵の硬い部分をきるような感じなので痛みはないのですが、人によって稀に痛むという人も。

ただ、綺麗な女性器を手に入れる為には我慢ですね。

 

以上が、入院中の体験談となります。あとは退院後のタイライフや帰国後のことを次回でお話したいと思いますので、是非お付き合い下さいませ。

続きはこちら→性転換体験談③