FTM(女性で生まれたが性自認は男性)らしさ?

こんにちは!!LGBT-JAPAN 代表の田附 亮です。

今回はFTM(女性で生まれたが性自認は男性)間で割りとある出来事についてお話しさせていただきます。

FTMとは、エフティーエムと読みます。

FTMとは、Female To Maleの略称で女性で生まれたが自分が自覚している性別は男性の方を言います。

差別的な言い方にとる方もいますが、分かりやすく説明しますとオナベと表現されています。

芸能人で例えると、はるな愛ちゃんやモデルの佐藤かよちゃん達の反対のケースです。彼女達は男性として生まれたけれども、自覚している性別が女性の方達です。

MTF、エムティーエフとなります。Male To Femaleの略称です。

私はFTM(女性として生まれたが性自認が男性)当事者ですのでFTMの方と会ったり話しを聞いたりすことが多くあります。

その中で気になった事、当事者として当事者の方にお伝えしたい事を本日は書かせて頂きます。

FTM当事者の方に質問です。

FTMらしさって何ですか?

私は、応えられません。なぜなら、女性らしさ・男らしさという、性別に関する『らしさ』は存在しないと思っているからです。

反面、その人らしさと言うものは存在すると思っております。

女性だからおしとやかに?男性だからたくましく?誰が決めたのでしょう。その人がその人らしい笑顔で生きて行く事が一番大切だと思っております。

だからといって、大多数の人に迷惑をかけて不幸になる人がでるような生き方はいくらその人らしさがあっても、あってはならない事です。

はてさて、質問を戻します。FTMらしさってなんでしょう。誰が決めたんでしょう。

初めてあうFTM(女性で生まれたが性自認は男性)同士

初めて会うFTM同士の場合、ときどき交わされる会話にこの様なものがあります。

「どこまでやってる?」

これは、「どこまで治療すすめてる?」と言う事です。

治療とは、性同一性障害(GID)の方が自分の自認している性別に近づく(性同一性障害(GID)当事者にとっては戻すと言う感覚の方が近い表現ですが)ために、ホルモン注射や、FTMに限ってですが胸をとる手術をしているか、生殖器を取る性別適合手術をしたかと言う事です。

FTMだけに限らず、MTFの方にも言えるのですが

この「どこまでやってる?」と言う質問に対して3つ、私の考えがあります。

一つ目、治療をする前提での話しに勝手になっている。
二つ目、進めてないとどうなのか。
三つ目、初めましての会話がそれ?

です。

一つ目についてですが、FTMが皆、治療をする選択をするとは限らないと言う事です。

FTMでも、例えば親の手前、手術をしない。と言う方や、毛が濃くなるのが嫌だと言ってしない方もいますし、自分は男だと思っているが別段このままで気にしないなど、様々な理由で治療を選択しない方もいます。

それは一概に性同一性障害と言いましても、人間は全員異なる個性や考え方、人生の選択があるので治療の有無や進めているかは個人の自由なのです。

何よりかにより、初めてお会いした方との会話が、どこまでFTMの治療を進めているかなんて、初めて会った男性に、どこまで男らしさ追求してる?のと言うような質問をするのと同じようなものだと思います。

FTM同士でも、人としての会話力や人間性が重要です。その人にはその人の考えがあるのですから、会話の内容も気をつけていきたいですね。

二つ目についてですが、そのままの意味です。それを聞いてお互い何になるのか。お互いの時間において有益な会話になるのか考えものです。

中には、治療をしてないといけないんじゃないかと、思ってしまう方が出てきてしまう聞き方だと思います。

そう思ってしまった人は、きっと慌てたり不安感を持つでしょう。FTMだからといって治療は自分がしたくなったらすればいいのです。

三つ目については、一つ目の説明にも重なりますが、初めてあった人間同士がする会話として客観的に考えると非常に違和感のある質問です。

質問してる方は気になってる事なのかもしれませんが、それは自分のエゴでの物差し会話です。

もうそろそろ、FTMと言う存在が特別視されない日本に変えていく時期です。その為には、今から色んな人と愉しい会話が出来るように、周りに当事者が一人もいなくても人間として認められるように人間力磨きに力をいれていきたいですね!

私も質問を受けました。

私も昔、このような質問をよく当事者からされてました。

ホルモン治療もしてなかった頃には、すでにホルモン治療や手術を済ましていた始めましてFTMの方に、俺はここまでやってる。とか、俺もこれとこれはやってる・・・
など聞かされ、FTMなら×××まではやらなきゃ。などなど、「FTNらしさ」を話されて楽しくなかったのを覚えております。

もうお一方がいます。

シンポジウムでお会いした方なのですが、その彼は有名なFTMのアクティビストさんをよく調べて知っておりました。アクティビストとは活動家の意味です。

その彼が、有名なFTMのアクティビスト達にはとうてい敵わない。田附さんはどこまで治療すすめてますか。僕なんてホルモン治療もしてないからまだまだです。などとおっしゃってました。

違いますよね。ホルモン治療を始めたから立派に胸張ってFTMとして生きていくんですか?

どこまでやってる?の、たった一言でFTMの間で疎外感や焦りが生まれてしまう可能性があります
偏見や差別に敏感で大嫌いなFTM同士が、いつのまにか自分たちで差別や偏見を生み出してしまっている。とても悲しいですね。

そうしてくると、FTMの中でも名称が沢山設定されたり、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称)だけでは差別だ、呼び方かえろー!!などとなっていくのです。

人間の数だけ。

人間の数だけ性別や性格が存在します。

FTMの中にも、その人数分性別や性格があります。

FTMらしさってなんですか。男らしさってなんですか。女性らしさってなんですか。

今一度、見つめ直して自分らしさや、相手に対してのアナタらしさをもっと見つけていきましょう。

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