こんばんは!!LGBT-JAPAN代表の田附 亮です。

みなさん、1992年のアメリカで実際に起きたFTM(女性として生まれたが性自認が男性)の殺害事件はご存知ですか?

今からほんの23年前のアメリカで本当にあった事件です。『ブランドン・ティーナ殺人事件』と言われております。

彼は女性としてこの世に生まれました。その後自身の性自認が男性であると知り彼は男性として過ごしていきます。

住んでいた街では素行が悪く軽犯罪を繰り返しついに追放になってしまいます。しかし、ふらりと行き着いた街で出会いがありました。それは、恋人だけではなく、仲間との出会いでもありました。

映画『Boys  Don’t  Cry』のご紹介

ここからはネタバレになってしまうので、嫌な方は読まないでくださいませ。すみません。

詳しくは実際にみてくださいね。

彼、主人公のブランドン・ティーナは新しい土地で仲間に出会います。仲間はブランドンが行きついた街の中でも噂の悪い2人の男性です。

その時のブランドンと彼らは意気投合し、よくつるむようになります。

そして彼らの妹の様な存在のラナと言う女性とも出会います。当時の片田舎のアメリカでは性同一性障害の方への認知もないのでどこか女性っぽさがあったブランドンの不思議な魅力と優しさに惹かれ2人は恋に落ちます。

めでたい。

私はここまで観て思ったのが、自分の性別に違和感があり、当時十分な情報や居場所が見いだせない状態のブランドンにとって感情のはけ口が素行を悪くする事と言うことです。

反抗期的な事とも似ているように思います。なぜそう思ったかと言うと私がそうだったからです。
年齢は違えど、そんな事は関係なく、人間は感情の表現が上手くいかない時は怒りや反発と言う表現になってしまうものです。

そして、男らしさをはき違えていた私はやや突っ張った行動をしていました。

映画の中での表情ですので、演者さんの表情でありブランドンご本人の表情ではないですが、私は男らしさや男同志の仲間と言うものに対して彼がやや勘違いしていると見受けれました。

しかしブランドンは楽しそうに彼らの中に溶け込み夜な夜な遊び回るのです。

とうとう生まれた性別が女性だと知られてしまう・・・

みんなと一緒にいる時に警察に捕まってしまったブランドン御一行。その時にブランドンが元は女性だと言うことがバレてしまいます。彼女であるラナにも生まれた時の性別が女性だと言う事がバレてしまいます。しかし、彼女はそれでもブランドンを変わらず愛し続けます。

しかし、当時の片田舎のアメリカの小さな街。ゲイの方に対しても偏見が今現在より強った時代にGID(性同一性障害・生まれた時の性別と性自認が反対の方)への理解と言うかもはや存在すら知られておりませんでした。

妹みたいに可愛がっていたラナを、よそから来た男と思っていたら女に取られて汚された!!!と思ってしまった仲間達。彼らはついさっきまでブランドンと仲間だ仲間だと言いながらつるんでいた彼らです。

一瞬にして態度が冷たくなります。そして、ブランドンの体がまだ手術をする前で女性の体だったのをいい事に輪姦してしまいます。

事を終えた彼らが言った言葉が、『仲間だから黙ってろよ。』

泣きながらブランドンは彼女であるラナの元に行きます。そして異変に気付いたラナとラナのお母さんはブランドンが今まで仲間だと思っていた2人に輪姦された事を知り警察に行く事を進めます。

ここでも当時のアメリカ、警察官に性同一性障害なんだと告白した彼に悪気なしに、それはどう言うこと?と質問します。

さらに輪姦された被害届けを出す際に、当時の状況を再度説明しないといけないダブルの苦痛にブランドンは味合わされます。

自分のセクシャリティについて再度説明をしないといけないと言うことは少なからず自分が女性だった事をもう一度言わないと行けません。これは、自身のセクシャリティに対して自分自身のメンタルがクリアーしていないと苦痛でしかありません。

この時のブランドンはまだクリアーになりきれていない時期でした。
さらに輪姦された当時の記憶と状況を説明しないといけないと言う否応なしに自分の体が女性である事を再度思い知らされる瞬間。

初めて見た時は、ショック過ぎて涙も出ませんでした。
言葉も感情もなく、私は呆然としておりました。

脳内には、『なんで?』しかありませんでした。

Boys Don’t Cryの結末は。。。

ここではこれだけは割愛させて頂きます。

ぜひ、DVDを借りてご覧になってみてください。

私はこの映画に出会って、ほんの23年前のアメリカでGID(性同一性障害)のFTM(女性で生まれたが性自認が男性)の方が理解されずさらには輪姦までもされるなんて信じられないと思うと同時に、アメリカは現在LGBTに対して考えが進んでいると思われておりますが、一概にそうとは言えないと思いました。

私が小学校1年生の時に、海を渡った国では偏見と乱暴の標的にされていたなんてとショックが隠しきれませんでした。

今でこそ、アメリカは全州で同性婚が可決されましたがまだ反対される方もいらっしゃいますし、もちろんメインタウン以外の片田舎ではもしかしたら偏見が強いかも知れません。

未だにLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスセクシャルの総称)に対しての認知は低く、バッシングもアメリカでは多く、LGBTであるとカミングアウトすると仕事がなくなってしまうこともあります。

自己主張が日本人より得意とする分、No!がめっ立てるのでしょう。

苦しんでいるLGBTの方々へ

Boys Don’t Cryと言う映画をみて、今は幸せだなと思う以外に、もしかしたら日本でも話題になっていないだけで、LGBTの方達が偏見や暴力と言った被害にあっている方も少なくないのではなかろうか。

言いたくないならもちろん結構です。もしも、誰にも話せずに辛い思いをされている方がおりましたら気兼ねなくご連絡ください

そして気になった方、全国のGIDの方々、ぜひこの映画Boys Don’t Cryをご覧になってみてください。

実際に起きた事件です。先代達のおかげでこの時間に好きな事をやらせていただいている。と感謝しもうこのような酷い事件が起こらないように人々の認知や認識が広がる活動をしていきます。

 

参考資料:ボーイズ・ドント・クライ