こんばんは。LGBT-JAPAN 代表の田附 亮です。

先ほど、プライベート用の私のFacebookにて先輩が挙げていた記事を読み、感じた事を本日は載せさせて頂きます。

私は、性同一性障害(トランスセクシャル)のFTM(女性で生まれたが性自認は男性)です。

現在の活動する前から、私は街中や新宿2丁目などで同じFTMの方や、その他のセクシャリティの方(例えばゲイの方、レズビアンの方、バイセクシャルの方)に会ってきました。

当時の私は、FTMである自分を呪い、『自分の解釈の中だけの男らしさ』を追求して、いかに男性に負け無いようにするか。いかに元女性とバレないようにするかを考え行動しておりました。

その『男らしさ』とは、今から考えると非常にチープなモノで本質が分かっていなかったように思います。

例えば、自分の解釈の男らしさとは、大股でワザと歩き、ワザとガサツに振る舞い、口調はきつく、女性とバレたくないからと言って女性を尊重せず、人への態度は横柄で、挨拶もこんちゃーっすとロクに出来ず、ダボダボの服を着て肩で風を切り歩くオラオラ系だった様に思います。

当時の私は(約10年前)は、客観的に冷静に自身を見る心の余裕はなく、強そうな自分に見えているんだろうと勝手に思ってました。

要は、『不自然』だったのです。

FTMな自分を受け入れられず、しかし、FTMの自分だから仕方ないと甘やかしておりました。

その後の転機

前記での自分を第一段階だと例えるなら、次は第二段階です。

第一段階が自分は良くない!と思えるようになったその後は、『本当の男とは』を追求し始めました。

なぜなら、第一段階の自分は人としていけない人間だと思ったからです。

そして、本当の男とはを考え研究していくと『優しさ・気遣い』に私は行き着きました。

と同時に、男としてではなくて、人間として、田附 亮として魅力的な人でありたいと思うようになったのです。

一個人として行動する

LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスセクシャル)の中のTの部分が自分ではありますが、その前に日本国民の田附 亮なんだと言う事です。

日本人として、人としてどうあるべきか。それを追求する事がある意味癖になってしまいました。

まだまだですし、ゴールは無いと思ってますので死ぬまでの日課にしようと思います。

FTMだから仕方ないよね、苦労してるもん。ではなくて、一個人としてこの行動はありか、なしか。が重要だと私は考えます。
勿論、チームプレーの大切さ、団体に属している責任などは重要ですし持っているべき意識だとは思います。

ここでお話ししたいのは、『その中にいても、一個人』であり続ける事が大切だと言う事です。
なぜなら、この意識がないと自分で判断が出来ず、右にならえになってしまったり、優先すべき決断事項の判断が鈍ってしまう危険があるように思うからです。

同じセクシャリティで一緒にいる事は間違いではありませんし、人の友人関係をとやかく言う権利は私にはありません。
そんなすごい人物でもありません。

しかし一つ述べさせて頂きたい事がございます。

時々、ごく稀に出会う方でこの様な方もいらっしゃいます。
同じセクシャリティだから一緒にいる。同じセクシャルマイノリティだから一緒にいる。
FTMの先駆者の人がこう言ったから間違いないだろう。性別適合手術を昔に終えているFTMとして先輩の人がそう言うからそうだろう。

私は、どうしても違和感を覚えてしまいます。

なぜ自分で考え、判断しないのか。脈略もない理由で属したがるのか。

それは、私含め、私の団体のスタッフにも言える事です。
LGBT-JAPANに属しているからではなくて、一個人としてどうあるべきかを考えて行動する。事が需要かと思います。

別の団体に属しているからと言って、嫌がらせをするのではなく、人間として、一個人としてその行動は正しいのかを考える事が今後の日本が、今後の日本のLGBTが、今後の日本のトランスセクシャルが前に進むのだと信じて止みません。

『グループに属する前に、一人の個であってください』

これは、LGBTの活動ではなく、安保法案に反対する学生グループ『SEALDs』の中心メンバーである奥田 愛基さんが先日の参議院特別委員会で述べた言葉の一つです。

Facebookに先輩がシェアしていたのを見て知りました。

この法案やSEALsの活動に関して反対か賛成かが論点ではなく、私一個人として、曲がりなりにも一団体の代表を務めている者として非常に共感できた一言でしたのでご紹介させて頂きました。

これがLGBT-JAPANの意見ではなく、私個人の見解だと言うことをご理解ください。

この一言は、政治家の方たちに向けて述べた言葉ではありますが、全てのことに置き変えて言えると私は考えます。

前後の答弁に関しては、個人の自由なのでコメントを控えさせて頂きますが、私が考えさせられた言葉を抜粋させて頂きます。

『政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の個であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して孤独に思考し、判断し、行動してください。みなさんには一人ひとり考える力があります。権利があります。』

「国民をバカにしないでください」 SEALDs奥田愛基さんが国会で要望(全文)より一部抜粋

これは政治家の方に向かって奥田さんが述べていますが、私はLGBTに対して私が考えている事であります。

政治的要素云々の前に、この一文に共感し、どうしても伝えたくて載せさせて頂きました。

政治的深い意味はなく、この一文のみを解釈し、前に進む何かのきっかけになれたらと思った次第です。

FTMである前に、一個人であってください。私も自身に追求していきます。